ウクライナ大統領選挙の決選投票が7日、行われた。即日開票で票がどんどん判明しているのだが、いかんせん接線なため、投票の不正などを巡って、訴訟合戦に発展する可能性も帯びている。いずれにせよ、ウクライナという国の国土が、地政学的に重要な位置にあるため、大統領選挙の行方は見逃せない。
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親ロのヤヌコビッチ氏勝利宣言 ウクライナ大統領選
ウクライナ大統領選の決選投票は7日、即日開票された。中央選管が8日発表した開票率80%の暫定集計では、親ロシアのヤヌコビッチ前首相(59)が49%を得票、ティモシェンコ首相(49)の46%を上回り、ヤヌコビッチ氏は「国の統一に向けた一歩を踏み出した」と事実上、勝利を宣言した。
一方、ティモシェンコ氏は「結論を出すには早い」と強調。側近は不正の有無をめぐり法廷で争う姿勢も示唆しており、選挙結果をめぐって紛糾する可能性がある。
主な出口調査でも、ヤヌコビッチ氏が3~5ポイント差でリード。04年の前回選挙で不正に抗議する市民の「オレンジ革命」を前に敗北したヤヌコビッチ氏が雪辱を果たす可能性が高まった。
同氏は、ロシアが反対する北大西洋条約機構(NATO)加盟方針の撤回を明言し、ロシア語を第2の公用語にすると主張。勝利すればユーシェンコ政権が進めた脱ロシア・親欧米外交は逆戻りしそうだ。
(2010/02/08) -共同通信-
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ところが、どっちの候補が大統領になろうとも、親露政権へと大きく舵を切る路線に決まっているようで、新政権はロシアに大きく配慮した政策をとるであろうと予想されている。事実上、ロシアに下ったという形になる。つまり、実質的に勝利したのは隣国のロシアということである。
【ウクライナ陥落で欧州情勢が混沌化へ】

(汎スラヴ主義[=ロシア]の触手は、バルカン半島へ一直線に。)
今回、勝利宣言をしているヤヌコビッチ氏は、NATO(北大西洋条約機構)加盟方針を撤回し、さらには、ロシア語を第2公用語にするとまで主張している。何のことはない、明確に属国になろうとしている。旧ソ連邦構成国家である同国だが、21世紀のこの時代になっても、再び属国化の道を選択するとは、マジでロシアが怖いのだろう。
参考サイト:
└ バルカン半島 -Wikipedia- (ウィキペディア)
└ 汎スラヴ主義 -Wikipedia- (ウィキペディア)
この選挙結果を受けて、ロシアを中心とする汎スラヴ主義勢力は、「欧州の火薬庫」であるバルカン半島へ一直線ということになる。旧ソ連が崩壊したときは、二度と勢力の挽回はないだろうと思っていたが、たった20年で反転攻勢とは畏れ入る。まあ、それだけ米英と西側ヨーロッパが下手を打ったということの証左でもある。
関連エントリ:
└ バルカン主戦論2008 (2007/12/14) [青革の手帖]
└ 欧露の綱引き 「ブロック圏確保抗争」に発展も (2009/03/23) [青革の手帖]
└ 「ロシアの恫喝と浸透外交」 汎スラヴ主義の生存圏拡張 (2009/08/16) [青革の手帖]
ただ、遠く離れた日本国にとって、これは好機かもしれない。欧州情勢の動揺を利用して、日本国の国際的な地位向上や旧西側陣営の一員として、西側欧米の支援をどれだけ期待されるかなどを、戦略的に再構築しても良いだろう。いっそのこと、欧州がより一層混乱するように仕向けるのも良い。あらゆるシチュエーションに対応できるように、戦略的な知性を備えておくのが重要だ。少なくとも中国共産党(Red-China)のそれを上回っておく必要があるだろう。
参考サイト:
└ 名将に学ぶ 世界の戦術 (図解雑学) -Amazon.co.jp-
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by yasutaroh
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